切る手間なし!忙しい日も温かいメインおかず 簡単レシピ
毎日のごはん作り、特に平日の夕食は時間との戦いと感じる方も多いのではないでしょうか。仕事や育児でクタクタになって帰宅し、そこから献立を考えて調理をするのは本当に大変なことです。中でも、野菜を切ったりお肉を整えたりといった包丁を使う工程は、実は結構な負担になります。
それでも、家族には温かくて栄養のあるものを食べさせたい、一緒に食卓を囲んで「おいしいね」と話す温かい時間を作りたいという気持ちがあると思います。
この記事では、そんな忙しい日でも「包丁いらず」で手軽に作れる、温かいメインおかずのレシピをご紹介します。切る手間が省けるだけで、驚くほど調理時間が短縮され、心にゆとりが生まれます。ぜひ、今日の献立のヒントにしてください。
なぜ「包丁いらず」が忙しい日に役立つのか
調理工程の中で、食材を洗って皮をむき、包丁で切る作業は、時間もかかり、使った道具を洗う手間も発生します。また、慣れない作業だと指を切らないように気を使ったり、集中力が必要だったりと、意外とエネルギーを消耗する部分です。
この「切る」という工程を省くことができれば、その分の時間と手間を大幅に削減できます。材料を混ぜたり、加熱したりするだけのシンプルな工程になるため、調理へのハードルがぐっと下がり、忙しい日でも気軽に挑戦しやすくなります。
包丁いらずでできる!温かいメインおかずレシピ
ここでは、特別な道具や材料を使わず、身近な食材で手軽に作れる包丁いらずの温かいメインおかずをいくつかご紹介します。
レシピ1:鶏肉と白菜のレンジ蒸し ~ごまだれかけ~
鶏もも肉やむね肉をキッチンバサミで一口大に切り、白菜は手でざく切りにします。耐熱皿に白菜、鶏肉の順に重ね、おろししょうが(チューブ可)、料理酒、少量の塩を振ります。ふんわりラップをして電子レンジで加熱します。火が通ったら余分な水分を切り、市販のごまだれをかけるだけで完成です。鶏肉は最初から一口大にカットされているものを使うとさらに手間が省けます。
レシピ2:豚ひき肉と豆腐のあっさり煮
鍋に豚ひき肉を炒め、色が変わったら木綿豆腐を手で大きく崩しながら加えます。だし汁(または水と顆粒だし)、醤油、みりんを加えて煮立たせます。豆腐に味が染み込んだら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。ネギを入れたい場合は、冷凍の刻みネギや乾燥ネギを使うと便利です。
レシピ3:サバ缶とトマトのチーズ焼き
耐熱容器にサバ缶(水煮または味噌煮、汁ごと)を入れ、カットトマト缶(または市販のカットトマト)を加えます。軽く混ぜて塩こしょうで味を調え、ピザ用チーズを乗せてオーブントースターで焼き色がつくまで焼きます。お好みで乾燥パセリを散らしても良いでしょう。野菜を加えたい場合は、冷凍ほうれん草やきのこ類(石づきを取り手で裂く)を一緒に加えても美味しいです。
レシピ4:冷凍エビとブロッコリーのガーリック炒め
フライパンにオリーブオイルとチューブのおろしにんにくを熱し、凍ったままの冷凍エビと冷凍ブロッコリーを加えて炒めます。エビの色が変わってブロッコリーが解凍されたら、鶏がらスープの素少量と塩こしょうで味を調えます。彩りも良く、手軽なのに満足感のある一品です。
包丁いらず調理の強い味方
包丁を使わずに調理を進めるためには、いくつかのアイテムや食材選びの工夫が役立ちます。
- キッチンバサミ: お肉や野菜(葉物、きのこ類など)をカットする際に非常に便利です。食材によっては包丁より簡単に、安全に切ることができます。
- 冷凍カット野菜: 玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、パプリカなど、すでにカットされて冷凍されている野菜を常備しておくと、使いたい時にすぐに使えて非常に時短になります。
- 缶詰: 魚の缶詰(サバ、ツナ、イワシなど)やトマト缶、コーン缶などは、開けるだけですぐに使え、火の通りも早いため便利です。
- ひき肉、薄切り肉、切り落とし肉: 最初から細かくなっていたり、薄かったりするので、そのまま調理に使いやすいです。
- 豆腐、きのこ類、もやし: 豆腐は手で崩せます。きのこ類は石づきを取れば手で裂いて使える種類が多いです。もやしは洗うだけでそのまま使えます。
- おろし器、ピーラー: ごぼうなどの根菜を使いたい場合は、ピーラーで皮をむいてからおろし金でおろしたり、ピーラーで薄切りにしたりする方法もあります。完全に包丁を使わないわけではありませんが、大きな刃物を使わずに済ませられます。
これらのアイテムや食材を賢く活用することで、「包丁いらず」のレパートリーはぐっと広がります。
温かいメインで叶える、忙しい日の献立
包丁いらずの温かいメインおかずがあれば、忙しい日の献立の組み立てが格段に楽になります。例えば、主菜が手軽に作れる分、汁物はインスタントや冷凍のものを活用したり、副菜はミニトマトを添えるだけ、市販のお惣菜を少し加えるだけ、といったように全体のバランスを取りやすくなります。
また、温かいメイン料理が一つあるだけで、食卓全体が温かい雰囲気になります。家族みんなで「今日のごはんもおいしいね」と笑顔で話す時間は、一日の疲れを癒やし、明日への活力となるでしょう。
まとめ
忙しい毎日の中で、家族のために温かいごはんを作りたいという気持ちは、きっと食卓を温かく照らしてくれる光のようなものです。包丁を使わないという小さな工夫一つで、調理の負担を減らし、心にゆとりを持ってごはん作りに向き合うことができます。
今回ご紹介したレシピやヒントが、皆様の忙しい日々の中でのごはん作りを少しでも楽にし、温かい家族の時間を増やすための一助となれば幸いです。ぜひ、試してみてください。