家にいつもあるもので作れる 温かい簡単レシピ
忙しい日の救世主 ストック食材で温かい食卓を
毎日の献立を考えるのは大変な仕事です。特に、仕事や家事に追われる日々では、「今日は買い物に行く時間がない」「冷蔵庫に何もない」といった状況に陥ることもあるかもしれません。そんな時でも、家にいつもあるストック食材があれば、慌てることなく温かい家族ごはんを用意することができます。
ストック食材は、乾物、缶詰、乾麺、長期保存可能な調味料など、常温で比較的長く保存できるもののことです。これらを上手に活用することで、急な献立の変更にも対応でき、買い物に行く手間や時間、さらには食費の節約にもつながります。何よりも、冷蔵庫が空っぽでも「なんとかなる」という安心感が得られるのは心強いものです。
この記事では、ストック食材と冷蔵庫に少しだけ残っている野菜などで手軽に作れる、家族みんなが喜ぶ温かい簡単レシピをご紹介します。
ストック食材活用のポイント
ストック食材を効率的に使うためには、いくつかのポイントがあります。
- 買いすぎず、使い切れる量を: 定期的に消費期限をチェックし、古くなる前に使い切るようにしましょう。
- 分類して収納: どこに何があるか把握できるよう、種類ごとにまとめて収納すると便利です。
- 定番ストックを決める: ご家庭でよく使う乾物(わかめ、干し椎茸、切り干し大根など)、缶詰(ツナ缶、トマト缶、サバ缶など)、乾麺(パスタ、うどん、春雨など)など、定番を決めておくことで、買い物リストを作る手間が省けます。
これらのポイントを踏まえ、冷蔵庫にある少ない材料と組み合わせて作れる、温かいレシピを見ていきましょう。
ストック食材と少ない材料で 温かい簡単レシピ
1. 切り干し大根とツナ缶のほっこり煮物
切り干し大根は乾物なので長期保存が可能で、水で戻すと栄養価も高い優秀な食材です。ツナ缶の旨味を加えて、ご飯が進む煮物にします。
-
材料:
- 切り干し大根 30g
- ツナ缶(オイル漬けまたは水煮) 1缶
- 人参 1/3本 (冷蔵庫にあれば)
- 油揚げ 1枚 (あれば)
- 水 200ml
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
-
作り方:
- 切り干し大根は水で戻し、よく洗って水気を絞り、食べやすい長さに切ります。
- 人参は千切り、油揚げは短冊切りにします。
- 鍋にツナ缶を汁ごと入れ、人参を加えて炒めます。
- 切り干し大根、油揚げ、水、醤油、みりん、砂糖を加えて煮立たせます。
- 蓋をして、汁気が少なくなるまで弱火で煮ます。
- 味が染み込んだら完成です。
2. 缶詰トマトと卵のふんわりスープ
トマト缶があれば、洋風の温かいスープが手軽に作れます。溶き卵を加えることで、子供も食べやすい優しい味わいになります。
-
材料:
- カットトマト缶 1/2缶 (200g)
- 卵 2個
- 水 300ml
- コンソメ顆粒 小さじ2
- 塩、こしょう 少々
- 乾燥パセリ (あれば)
-
作り方:
- 鍋にカットトマト缶と水を入れ、コンソメ顆粒を加えて火にかけます。
- 煮立ったら塩、こしょうで味を調えます。
- 溶き卵を菜箸などに伝わせながら回し入れ、ふんわりと固まるまで触らずに待ちます。
- 器に注ぎ、お好みで乾燥パセリを散らしたら完成です。
3. 春雨とわかめの中華風炒め煮
乾燥春雨と乾燥わかめは、中華料理の強い味方。鶏がらスープの素と醤油ベースの味付けで、ご飯に合う炒め煮です。冷蔵庫に残ったキャベツやきのこなども美味しく使えます。
-
材料:
- 乾燥春雨 30g
- 乾燥わかめ 5g
- 豚こま切れ肉 または 豚ひき肉 100g (あれば)
- キャベツや玉ねぎ、きのこなど (冷蔵庫の残り野菜) 適量
- ごま油 大さじ1
- 水 200ml
- 鶏がらスープの素 小さじ2
- 醤油 大さじ1.5
- オイスターソース 小さじ1 (あれば)
-
作り方:
- 春雨とわかめはそれぞれパッケージの表示通りに戻しておきます。
- 野菜は食べやすい大きさに切ります。
- フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒めます。肉の色が変わったら野菜を加えて炒め合わせます。
- 水、鶏がらスープの素、醤油、オイスターソースを加えて煮立たせます。
- 春雨とわかめを加えて、汁気を吸わせながら全体に味がなじむまで炒め煮したら完成です。
ストック食材で献立に安心感を
これらのレシピはあくまで一例ですが、ストック食材と少しの工夫で、忙しい日でも温かく栄養バランスの取れた食卓を用意できることを示しています。乾物や缶詰の種類を変えたり、冷蔵庫の余り野菜を上手に組み合わせたりすることで、バリエーション豊かな温かいごはんを楽しむことができます。
ストック食材を普段から意識しておくと、献立に困った時の心強い味方になります。買い物に行けない日も、「家にいつもあるもの」で美味しい温かい料理が作れる。そんな安心感は、忙しい毎日のヒュッゲな時間を作るための大切な要素の一つではないでしょうか。ぜひ、ご家庭のストック食材を見直して、手軽に温かいごはんを作る習慣を取り入れてみてください。