栄養満点!忙しい日のお助け 温かい作り置き冷凍スープ・汁物
忙しい日の味方!温かい作り置き冷凍スープ・汁物
日々の暮らしの中で、温かい食事は心と体をほっとさせてくれます。特に忙しい日々の中では、手軽に用意できる温かい一品があると、それだけで食卓が豊かになり、気持ちも安らぎます。しかし、仕事や家事、育児に追われていると、毎日温かい汁物を丁寧に作る時間を確保するのは難しいかもしれません。
そんな時におすすめなのが、週末などにまとめて作っておく「作り置き冷凍スープ・汁物」です。冷凍庫にストックがあれば、食べたい時に温めるだけで、栄養たっぷりの温かい一品がすぐに食卓に並びます。今回は、作り置きに向くスープや汁物の種類と、忙しい日に役立つ具体的なレシピをご紹介します。
作り置き冷凍スープ・汁物の嬉しいメリット
冷凍保存できるスープや汁物は、忙しいご家庭にとって多くの利点があります。
- 時短: 平日の調理時間を大幅に短縮できます。帰宅後すぐに温めるだけで、温かい汁物が完成します。
- 栄養バランス: 野菜をたっぷり加えて作れば、一品で多くの栄養素を摂ることができます。献立の栄養バランスを整えるのにも役立ちます。
- 節約: まとめ買いした野菜を無駄なく使い切れたり、食材の旬の時期に安く購入して作り置きしたりすることで、食費の節約にも繋がります。
- 満足度向上: 温かい汁物があるだけで、食事全体の満足感がぐっと高まります。
- 体も温まる: 特に肌寒い季節には、体を芯から温めてくれる温かいスープや汁物が何よりのごちそうです。
冷凍保存に向くスープ・汁物とコツ
全てのスープや汁物が冷凍保存に向いているわけではありません。冷凍すると食感が変わりやすい食材や、風味を損ないやすいものがあります。
冷凍に向くもの:
- コンソメ、鶏ガラスープ、和風だしなどをベースにしたもの
- 根菜類(じゃがいも、人参、大根など)、きのこ類、豆類など、加熱しても食感が変わりにくい具材
- トマトベースのスープ
冷凍にあまり向かないもの:
- 豆腐、こんにゃく(食感がスカスカになりやすい)
- 葉物野菜が多いもの(食感が柔らかくなりすぎる、色が悪くなることがある)
- マヨネーズ、サワークリームなどの乳製品を多く使ったもの(分離しやすい)
- 生姜や香味野菜など、風味が飛びやすいもの(冷凍前に控えめにするか、食べる直前に加えるのがおすすめです)
冷凍・解凍のコツ:
- 完全に冷ましてから保存容器や冷凍用保存袋に入れましょう。温かいまま冷凍すると、傷みの原因になったり、他の食品の温度を上げてしまうことがあります。
- 冷凍用保存袋に入れる際は、できるだけ空気を抜いて平らにすると、冷凍・解凍の時間を短縮できます。
- 小分けにして冷凍すると、使い勝手が良いです。一人分ずつや、一食分ごとに分けておきましょう。
- 解凍は、冷凍のまま鍋に移して温め直すのがおすすめです。電子レンジを使用する場合は、解凍モードで温めてから加熱すると均一に温まりやすいです。
忙しい日のお助け!温かい作り置き冷凍スープ・汁物レシピ例
ここでは、冷凍保存にも適した、手軽に作れる温かいスープ・汁物のレシピを3つご紹介します。
レシピ1:たっぷり野菜のごろごろミネストローネ風
様々な野菜をたっぷり入れて煮込むミネストローネ風のスープは、栄養満点で冷凍にも向いています。
材料:
- お好みの野菜(玉ねぎ、人参、セロリ、キャベツ、ズッキーニ、じゃがいもなど) 適量
- カットトマト缶 1缶(400g)
- 水または野菜ブイヨン 適量
- コンソメ顆粒 適量
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにくみじん切り 1かけ分
- 塩、こしょう 少々
- あればローリエ 1枚
作り方:
- 野菜は1〜1.5cm角に切ります。じゃがいもは水にさらしておきます。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを熱し、香りが立ったら玉ねぎを炒めます。
- 玉ねぎが透き通ってきたら、じゃがいも以外の他の野菜を加えて炒め合わせます。
- カットトマト缶、水または野菜ブイヨン、コンソメ、ローリエを加えます。煮立ったらアクを取り、じゃがいもを加えて蓋をし、弱火で野菜が柔らかくなるまで15〜20分煮込みます。
- 塩、こしょうで味を調えます。
- 粗熱を取り、冷凍用保存容器や保存袋に移して冷凍します。
レシピ2:豚肉と根菜の具沢山とん汁風
定番のとん汁も、具材を選べば冷凍可能です。こんにゃくや豆腐を入れる場合は、冷凍せず食べる直前に加えるのがおすすめです。
材料:
- 豚バラ薄切り肉またはこま切れ肉 150g
- 大根、人参、ごぼう、里芋などの根菜類 適量
- きのこ類(しめじ、舞茸など) 適量
- 油揚げ 1枚
- だし汁 800ml
- 味噌 適量
- ごま油 大さじ1
- お好みでネギ、七味唐辛子 適量
作り方:
- 豚肉は一口大に切ります。根菜は食べやすい大きさに切ります。ごぼうはささがきにして水にさらします。油揚げは油抜きをして短冊切りにします。きのこは石づきを取りほぐします。
- 鍋にごま油を熱し、豚肉を炒めます。
- 豚肉の色が変わったら、根菜(里芋以外)、ごぼうを加えて炒め合わせます。
- だし汁ときのこ、油揚げを加えます。煮立ったらアクを取り、根菜が柔らかくなるまで15〜20分煮込みます。里芋を加える場合はここで加えます。
- 火を止め、味噌を溶き入れます。再度火をつけ、沸騰直前で火を止めます。
- 粗熱を取り、冷凍用保存容器や保存袋に移して冷凍します。食べる際に温め直し、お好みでネギを散らしたり七味唐辛子を振ったりしてください。
レシピ3:鶏肉と白菜のクリームシチュー風(牛乳不使用で冷凍向きに)
牛乳や生クリームを使ったシチューは冷凍で分離しやすいですが、豆乳やコンソメベースに工夫することで冷凍しやすくなります。ここでは、牛乳を使わないクリームシチュー風のレシピをご紹介します。
材料:
- 鶏もも肉 1枚
- 白菜 1/4個
- 人参、玉ねぎ、じゃがいも 適量
- バターまたはマーガリン 30g
- 薄力粉 大さじ3
- コンソメスープ 500ml
- 豆乳(無調整)または牛乳 200ml
- 塩、こしょう 少々
作り方:
- 鶏肉、野菜は一口大に切ります。じゃがいもは水にさらしておきます。
- 鍋にバターを溶かし、鶏肉、野菜(じゃがいも以外)を加えて炒めます。
- 野菜がしんなりしたら薄力粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせます。
- コンソメスープを少しずつ加えてダマにならないように混ぜながら溶きのばします。じゃがいもを加え、煮立ったらアクを取り、蓋をして弱火で15分ほど煮込みます。
- 野菜が柔らかくなったら豆乳(または牛乳)を加え、沸騰させないように温めます。
- 塩、こしょうで味を調えます。
- 完全に冷ましてから冷凍用保存容器や保存袋に移して冷凍します。
作り置き冷凍スープ・汁物の活用アイデア
冷凍庫にストックがあるスープや汁物は、様々なシーンで活躍します。
- 平日の夕食に: メインのおかずとご飯があれば、温めるだけですぐに一品追加できます。
- 忙しい日のランチに: スープジャーに入れれば、お昼に温かいスープを楽しむことができます。
- 献立にもう一品: ちょっと物足りないな、という時や、野菜を増やしたい時に便利です。
- 小腹が空いた時に: 少量温めれば、手軽な軽食にもなります。
まとめ
温かい作り置き冷凍スープ・汁物は、忙しい毎日を送る方の心強い味方です。週末に少しだけ時間を確保して作り置きしておけば、平日はもちろん、疲れて献立を考えるのが億劫な日でも、手軽に栄養満点の温かい一品を用意することができます。ぜひ、この記事を参考に、ご家庭にぴったりの作り置きスープを見つけてみてください。温かい食事が、日々の暮らしに安らぎと活力を与えてくれるはずです。