忙しい日のお助け!冷蔵庫の残り野菜とストック食材で作る温かい炒め物・あんかけ
冷蔵庫にあるもので叶える 温かい家族ごはん
日々の暮らしの中で、仕事や家事、育児に追われると、毎日の献立を考えるだけでも一苦労という日があるかもしれません。特に、冷蔵庫を開けて半端に残った野菜を見ると、「これをどうしようかな」「新しく買いに行く時間はないけれど、栄養バランスも考えたい」と悩むこともあるのではないでしょうか。
そんな時こそ、冷蔵庫にある残り野菜と、ご家庭に常備しているストック食材を組み合わせて、手軽に温かい一品を作ってみることをおすすめします。特別に買い足す必要はなく、あるものを最大限に活用することで、食材を無駄なく使い切るだけでなく、忙しい日の献立の負担をぐっと減らすことができます。
今回は、冷蔵庫の残り野菜と身近なストック食材を使った、体が温まる炒め物やあんかけのレシピとアイデアをご紹介します。パパっと作れて、家族みんなが「おいしいね」と笑顔になるような、温かい食卓を囲むヒントになれば幸いです。
残り野菜とストック食材 組み合わせのアイデア
炒め物やあんかけは、どんな野菜を使っても比較的おいしく仕上がるのが利点です。冷蔵庫にあるキャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン、きのこ類、葉物野菜など、どんな組み合わせでも構いません。ここにストック食材をプラスすることで、ボリュームや栄養価がアップし、満足度の高い一品になります。
相性の良いストック食材としては、以下のようなものがあります。
- 缶詰類: ツナ缶、鶏むね缶、サバ缶、コーン缶、ミックスビーンズ缶など
- 乾物類: 乾燥わかめ、切り干し大根、高野豆腐、乾燥きくらげなど
- 冷凍品: 冷凍エビ、冷凍シーフードミックス、冷凍肉団子、冷凍油揚げなど
これらのストック食材は、あらかじめ加熱されていたり、水で戻すだけで使えたりと、調理の手間がかからないものが多く、忙しい日の強い味方になります。野菜と一緒に炒めたり、あんかけの具材として加えたりすることで、手軽にメイン級のおかずを作ることができます。
手軽に作れる 温かい炒め物・あんかけレシピ例
レシピ1: 残り野菜とツナ缶の中華風あんかけ炒め
どんな残り野菜でもOK。ツナ缶の旨味とあんかけで、ご飯が進む一品です。
材料:
- 冷蔵庫の残り野菜(キャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン、きのこ類など) 適量
- ツナ缶(油漬けでも水煮でも) 1缶
- サラダ油 適量
- A: 鶏がらスープの素 小さじ1
- A: 醤油 大さじ1
- A: 砂糖 小さじ1/2
- A: 水 150ml
- B: 片栗粉 大さじ1
- B: 水 大さじ2
- ごま油 少量
作り方:
- 残り野菜は一口大に切ります。ツナ缶は油(または水)を切っておきます。Bは混ぜ合わせて水溶き片栗粉を作っておきます。
- フライパンにサラダ油を熱し、人参など火の通りにくい野菜から炒めます。他の野菜ときのこ類を加えてしんなりするまで炒めます。
- ツナを加えて軽く炒め合わせます。
- Aを加えて煮立たせ、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
- 一度火を止め、水溶き片栗粉を回し入れ、手早く混ぜ合わせます。再び火をつけ、とろみがつくまで混ぜながら加熱します。
- 仕上げにごま油を回し入れたら完成です。
ご飯に乗せれば、ボリューム満点のあんかけ丼としても楽しめます。
レシピ2: 冷蔵庫野菜とミックスビーンズ缶のトマト煮込み風炒め
ミックスビーンズ缶を使えば、色々な種類の豆が手軽に摂れます。トマト風味は子供も喜びやすい味付けです。
材料:
- 冷蔵庫の残り野菜(ズッキーニ、ナス、パプリカ、玉ねぎなど) 適量
- ミックスビーンズ缶 1缶
- カットトマト缶 1/2缶(約200g)
- オリーブオイル 適量
- ニンニク(みじん切り) 1かけ分
- コンソメ顆粒 小さじ1
- 塩、こしょう 少々
- (お好みで)粉チーズ、パセリのみじん切り
作り方:
- 残り野菜は1.5cm角程度に切ります。ミックスビーンズ缶は汁気を切っておきます。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火で熱し、香りを出すします。
- 玉ねぎなど火の通りにくい野菜から加えて炒め、他の野菜も加えて全体に油が回るまで炒めます。
- ミックスビーンズ、カットトマト缶、コンソメ顆粒を加えて混ぜ合わせ、蓋をして野菜が柔らかくなるまで5〜10分ほど煮込みます。
- 塩、こしょうで味を調えます。
- お皿に盛り付け、お好みで粉チーズやパセリを散らしたら完成です。
パンを添えたり、パスタと和えたりしてもおいしくいただけます。
レシピ3: 残り野菜と乾燥わかめ・ちくわの和風炒め煮
乾燥わかめとちくわも立派なストック食材。手軽に旨味をプラスできます。
材料:
- 冷蔵庫の残り野菜(大根、人参、きのこ、油揚げなど) 適量
- 乾燥わかめ 3g程度
- ちくわ 2本
- ごま油 適量
- A: 醤油 大さじ2
- A: みりん 大さじ2
- A: 砂糖 大さじ1
- A: 和風だしの素 小さじ1/2
- A: 水 150ml
作り方:
- 乾燥わかめは水で戻し、水気を絞っておきます。ちくわは輪切りまたは斜め切りにします。残り野菜は食べやすい大きさに切ります。
- フライパンにごま油を熱し、火の通りにくい野菜(大根、人参など)から炒めます。他の野菜も加えて全体に油が回るまで炒めます。
- ちくわと戻したわかめを加えて軽く炒め合わせます。
- Aを加えて混ぜ、煮立たせます。蓋をして、野菜が柔らかくなるまで5〜10分ほど煮ます。
- 煮汁が少なくなるまで煮詰めたら完成です。
ご飯のおかずとしてはもちろん、冷めてもおいしいので作り置きにもおすすめです。
手軽さと栄養バランス、温かい時間を両立
ご紹介したように、冷蔵庫の残り野菜とストック食材を組み合わせた炒め物やあんかけは、忙しい日でもパパっと作れる手軽さが魅力です。一つのフライパンで完結することも多く、洗い物が少ないのも嬉しいポイントです。
また、様々な種類の野菜を使うことで、食物繊維やビタミンなどを手軽に摂取できます。缶詰や乾物といったストック食材は、タンパク質やミネラルなどを補うのに役立ち、限られた食材でも栄養バランスの取れた一品に仕上げることができます。
そして何より、湯気の立つ温かい炒め物やあんかけは、体の内側からじんわりと温めてくれます。忙しい一日を終えた後や、少し肌寒い日に食卓に並べれば、それだけで心がほっと安らぎ、温かい気持ちになれるでしょう。あんかけのとろみは、小さなお子様にも食べやすく、家族みんなで同じ温かい料理を囲むことができるのも良い点です。
まとめ
冷蔵庫の残り野菜とストック食材を活用した温かい炒め物やあんかけは、忙しい日々を送る方にとって、献立の悩みを解消し、食材を無駄なく使い切り、そして何より、手軽に家族みんなが温かい気持ちになれる食卓を作る素晴らしいアイデアです。
買い物に行けない日も、冷蔵庫の片付けをしたい日も、ぜひこのアイデアを活用してみてください。身近な食材から生まれる温かい一品が、ご家庭の食卓に心地よいヒュッゲな時間をもたらしてくれるはずです。